「百万回生きた猫」 佐野洋子この本もベストセラーになった有名な本です。題名通り、百万回死んで百万回生き返った猫の話です。百万回いろんな人の猫になり、死ぬ度大泣きしてもらえるシマ猫。なのに彼は、誰のことも好きではありませんでした。どんなに自分の死を悲しんで貰っても、自分以外は好きになれない猫でした。自分より大事なものがない。その生き方で一生生きて行けると彼は思っていました。けれど後半で彼は自分より大事なものを見つけます。そして、それを見つけた彼は…涙でぬれるラストが待ってます。佐野洋子さんの主人公のシマ猫のしっかりした顔つきが表紙です。自信に満ちた顔をした猫ちゃんが印象的です。 「人間でも動物でも心が満たされるって、素晴らしい。おなかがいっぱいになるのも必要だけど、心がいっぱいになるのはもっと気持ちいい。だからシマ猫は幸せで、幸せだったからあのラストでいいんだ」と私は思いました。 ジャンル別一覧
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